今年のふるさと納税は９月末までに？

こんにちは。兵庫県明石市のひとり税理士、平太誠です。
所得税の税金控除のひとつとして、ふるさと納税制度を利用されている方は多いかと思います（私も利用しています。）。
このふるさと納税ですが、2025年10月から実施される制度改正によって、仕組みが変わります。
改正の詳細について、解説します。

ポイント付与が禁止される

ふるさと納税を利用する際、多くの方が「楽天」、「さとふる」など、いわゆる仲介ポータルサイトを通じてふるさと納税を行ってきました。
これらのサイトを利用すると、サイト独自で利用できるポイントが付与されるというメリットがあるためです。
ふるさと納税制度は、負担額2,000円とは言うものの、このポイント還元を受けることができるため、2,000円負担どころか、実質プラスになり、さらに返礼品もゲットできるというのがこれまでの制度の仕組みでした。
しかし、2025年10月以降、このポイント付与が全面的に禁止されます。
ふるさと納税の金額によっては、数万円相当分のポイントが付与される方もいます。
これが丸々無くなってしまうのですから、かなりの改悪と言っていいでしょう。

今年は2025年9月末までに寄付しよう

最も有効な対策は、今年の９月末までに寄付を行うことです。
少し早くなってしまいますが、自分の年収を予測し、ふるさと納税できる上限額を確認しましょう。
年収予測がどうしても立てられない場合は、少なく見積もった金額で９月末までに寄付しておいて、ほぼ年収見込みが確定した１２月に追加で寄付することで調整することもできます。
ポイント還元はありませんが、１０月以降の寄付でも税額控除というふるさと納税の恩恵は、従前通り受けることができます。